2025年は昭和100年、これまでの仕組みがいろいろ揺らいでいる。世界と日本は問題山積、「内」「外」「前」「後」「左」「右」「上」「下」とあちこち目を光らせていないと「八方塞がり」となりかねない。
「内」 総選挙の結果自公政権は過半数割れ、政策ごとに野党の協力を求める綱渡り状況が
続く。野党が内閣不信任案を提出すれば可決する可能性は大きい。今年は「内閣不信任案」
が政治の大きなテーマだ。
「外」 外交が難しい。トランプ大統領はアメリカ第一主義で内向きの保護貿易、安全保障
政策の後退で世界と日本は大きな影響を受ける。中国はじめ貿易相手国へ大幅関税をかけ
る、第二のプラザ合意のようなドル安政策や台湾、韓国、日本などの防衛費負担をさらに求
める、といった施策を次々に繰り出してくる可能性がある。外交が我々の暮らしに直結する
かつてなく重要な局面を迎えた。
「前」 戦後80年、いまは新たな「戦前」かもしれないという不安がよぎる。特にロシア、
中国、北朝鮮にイランを加えた枢軸4か国の動きから目が離せない。北朝鮮がロシアに派兵
してウクライナ戦争に加担し、さらに武器をイランにも供給、そのイランとイスラエルが対
峙していることなど今後の戦火拡大を予想させる。また中国が台湾へ、北朝鮮が韓国へ戦い
を仕掛ければ、西側諸国と全面戦争になりかねず、第三次世界大戦は空想の世界の話ではな
くなった。「もはや戦後ではない」から「今や戦前」ともいうべき国際情勢だ。
「後」 日本では2025年は大きな節目、ベビーブーム世代のほぼ全員が「後期高齢者」に
なる。これまでと比べて健康を維持することが難しくなり行動範囲が狭くなることは間違いない。次
第に家に籠りがちになり消費人口の減少をもたらすことを意味する。日本経済はいよいよ目に見え
て縮小してゆく。
続く