東京株式市場は、ほぼ昨年年末の株価水準となった。
今年になって上昇した分、株価1万円余りのキャピタルゲインが消えた。
この間日本株の上げの主導は外国人投機筋。
新NISAにより新規投資も流入して株価は吊り上がり、それを利食いして設けたのは外国人で、株価が下がり狼狽したのは新NISA組。
好いように利用されて国民資産が消えたというのを「謀略」と見るのは曲解だろうか。
その証拠に半導体AIが上がると相場をはやしていたのは投機筋、
しかし7月後半から半導体AIに投資してもすぐに利益が出ないのでそうした株は手じまいであると言い出したのも投機筋。
つまり自分で持ち上げて自分で落としたのだ。
マッチポンプ的詐欺だ。
冷静に考えればAIなど投資してすぐに利益が出てくるようなものではないだろう。
それを煽っておいて本人がウリ逃げたわけだ。
今回の株価急落の不思議さは、1万円も下がるほどの悪材料はなかったということだ。
確かに日銀は利上げをした。しかし0,25%だ。
アメリカの失業者も増えた。
でもそれをことさら強調するが、統計では上下変動は年中行事だ。
戦争が新たに起きたとか石油ショックが来たわけでもない。
今日から株価は上下動を繰り返しながら戻り基調になるだろう。
嵐は峠を越えたとみる。
しかしどこか人為的なウラを感じるのは私だけだろうか。
37年前のブラックマンデーを取材した私は何かあの時と同じ「意図」を感じる。
見回せばもうブラックマンデーを取材したジャーナリストは少なくなった。