年の瀬の都内繁華街の様子を観察するのは毎年の恒例行事。
用事をしながら、まず新宿西口。
小田急百貨店が閉鎖され、工事のための動線変更と再開発による閉鎖店舗だらけで渋谷並みにわけがわからない街になった。
百貨店に隣接していたメガバンクが見当たらない。
交番で聞くと、エルタワーにあるとのこと。
エルタワーに行くとATMは地下にあるが、支店業務は21階で行っていると貼り紙。
なんと新宿地区5支店がこのワンフロアーに統合されたとのこと。
ATMで通帳の繰り越しができなくなり支店まで来いと言われてきたのだが・・・。
なるべくATMでやってほしいと言われて、押し問答。
何か悪いことをしたような気分で待たされること30分。
その間も「お客様、インターネットバンキングのご説明をします」と女性が近づいてくる。
よほど支店に客が来ることが迷惑らしい。
これが駅前再開発を理由に支店大統廃合をどさくさに紛れてやった本当の理由なのだろう。
ようやく用事が終わり街に出る。
西口の凋落は著しい。
二つの百貨店とヨドバシカメラでなりたっていた街だったのに、一番大きな小田急百貨店が消えれば火が消えたようだ。
京王百貨店で聞くと、小田急百貨店が消えた分多少売り上げの上積みがあったようだが、二倍になったわけではなくせいぜい昨年を上回る程度だという。
高島屋にも回ったが、食品売り場を除けば閑散としていた。
新宿らしいものを食べようと、中村屋へ。
地下のレストランは行列ができてはいたがほどなく入れた。老舗のカリーライスを食べに来るのは中高年の夫婦が多かった。
銀座へ。
ヴィトンやシャネルなどラグジュアリーブランド店は入場制限ができ外に人が並ぶほど。その大半は外国人。日本人が少ないからまるで五番街を歩いているような雰囲気だ。
銀座通りを京橋から八重洲へ。
来年グランドオープンの八重洲ミッドタウンへ。
オフィスの入居などはこれからだが、地下のバスターミナルは稼働している。
ここに向かう人の流れが東京駅から八重洲地下街を抜ける動線にできていた。
八重洲地下街が再活性する兆しだ。
大丸へ。食品売り場は正月用品というよりは帰省土産を買い求める人で賑わっていた。
コロナで本日も東京は2万人以上という感染者数だが、帰省で東京から地方へ向かう人で東京駅もごった返していた。
帰省も昨年以上、「帰省緩和」である。