今年も早11月、年を越せばコロナ感染が始まってからかれこれ4年ということになる。
収束どころかここにきて再び感染者は増加傾向だ。
当初より「全治5年」と主張してきたが、いまや5年で済めばいいがという願望になりつつある。
経済活動を優先せざるを得なくなっているから、たとえ第8波が来ても政府は人流抑制の措置は取らない方針という。
もはや成り行きに任せるしかないというのが本音かもしれない。
当初は様々な支援金、補助金も出したがもはや財政的にもそれは許されなくなってきた。
いかにコロナと付き合っていくかということしかない。
コロナによって私たちの生活は大きく変わった。
この年末年始に忘年会・新年会を予定している企業が激減していることも、感染者の増減にかかわらず習慣自体の変化と考えるべきだ。
同様にテレワークや時差出勤で仕事の進め方も大きく変わり、オフィスや通勤電車の需要動向にも変化が出ている。
コロナ前の需要予測を大きく見直さなければならなくなった。
交際費・交通費などの会社の支出も様変わりで、それを前提にしていたビジネスは淘汰されるだろう。
また非接触が基本となったことにより、訪問販売や接客サービスも根本から見直された。会話もなくお客が機械に金を入れ、お客が買った商品に店員は触れることさえしないというのをサービスというのだろうか。
人と人との出会いが減り、結婚が減り、そこから生まれたはずの子どもも減るということは、日本の未来に向けて本来は蒔かれていたはずの幸せの種が減ってしまったとも考えられる。経済的なダメージの大きさもさることながら、日本の未来にとっては大きな損失だ。
マスクなしの生活に仮に戻ったとしても、この社会が被った痛手からどう立ち直れるか、前途は厳しいと思わざるを得ない。