子供のころ算数の時間で応用問題というのがあった。
「太郎さんはお肉屋さんに行き、一個35円のコロッケを3個買い1000円を出しました。
さておつりはいくらでしょう」
実はいま小学校低学年のクラスで困ったことが起きているそうだ。
「先生、おつりって何ですか?
先生は絶句するという。
キャッシュレス時代におつりは存在しないのだ。
子供の話だけではない。
最近はフィッシンング詐欺などの横行で私はなるべくクレジットカードを使わないようにしている。先日も現金で購入しようとしたところ、「クレジットカードをお持ちではありませんか」と言われてしまった。現金での支払いを受けた経験がないという。
コンビニでハガキを買おうとすれば、不思議そうな顔をしたアルバイト君が
「ハガキってこれですか」と心配そうに見せてきた。
新聞を二種類買おうとしても、読売と毎日が違う新聞であることがわからない。
確かにハガキを書いたこともなく新聞を読んだこともない人には、ハガキが何か、新聞には種類があるとか知る由もないのかもしれない。
ここに登場する人はすべて日本人である。念のため。