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東京湾に面した千葉県の鋸南町に話題の道の駅がある。廃校になった小学校をテーマパーク化した「道の駅 保田(ほた)小学校」である。アクアラインから富津館山道路に入り、鋸南保田インターで降りてすぐのところにある。
建物は2014年に廃校になった保田小学校の校舎を再利用、2023年10月14日には隣接する旧鋸南幼稚園を改修した休憩施設「道の駅保田小附属ようちえん」がオープンした。
両施設の間には円環状の屋根付き歩道が整備され、ドッグランや遊具なども新設された。駐車場は校庭、地元産品販売所は体育館を利用し、教室には飲食施設をはじめ宿泊施設もある。また大浴場もつくられ日帰り入浴はもちろん宿泊者施設としても利用されている。
飲食施設では給食のお盆や食器を使い、小学校の机椅子をそのまま利用するなど懐かしい小学校時代をテーマパーク化している。
山間部などには廃校となった施設がたくさんあるだけに、道の駅としての再利用に見学者も多い。ここは高速道路のインターチェンジ前であり、鋸山など観光スポットも近くにあるという比較的恵まれた条件もあったと思う。関東地方で廃校利用の道の駅は見当たらなかったのでテレビでたびたび紹介されたことも追い風となり一昨年のオープン以来来場者は絶えない。問題は開業人気が一巡した後安定した集客が見込めるかだが、物珍しさが去れば道の駅自体が目的地化することはなくなると思われるだけに、集客ソフト面でひと工夫必要だろう。