高崎散策
前橋からクルマで30分ほど、高崎市に出かけた。
まず訪れたのは高崎城址にある「群馬音楽センター」だ。
群馬県を代表する文化施設の一つで建築家アントニー・レーモンドにより設計され1961年に竣工した。彼を代表する作品の一つに数えられている。2019年9月まで群馬交響楽団の本拠地でもあった。
建設にあたっては高崎市の予算が約7億円であった当時、市の予算から1億円、市民の寄付から1億円を募って建設され「理想の公共建築
昨日は前橋からクルマで30分ほど、高崎市に出かけた。
まず訪れたのは高崎城址にある「群馬音楽センター」だ。
群馬県を代表する文化施設の一つで建築家アントニー・レーモンドにより設計され1961年に竣工した。彼を代表する作品の一つに数えられている。2019年9月まで群馬交響楽団の本拠地でもあった。
建設にあたっては高崎市の予算が約7億円であった当時、市の予算から1億円、市民の寄付から1億円を募って建設され「理想の公共建築」と評されたこともあったという。磯崎新氏は「日本におけるモダニズムのもっとも良質な部分をこの建物でみることができる」と評した。半世紀を経過し各部の老朽化が目立ち始めたことから音楽ホールとしての機能を疑問視する声もある。このホールの後継として高崎駅近くに高崎芸術劇場が作られている。先日は「新美の巨人たち」で紹介されたが、いつ取り壊されないとも限らないので早急に見ておきたいと思った。
次に高崎観音に向かう。正確には高崎白衣大観音(たかさきびゃくえだいかんのん)と言う。高崎観音山丘陵にある大観音像だ。1936年(昭和11年)、実業家の井上保三郎が建立した鉄筋コンクリート製で高さ41.8メートル、重さは5,985トン。建立当時は世界最大の観音像だったそうだ。新幹線からも見える高崎のエンブレムだが、これまで遠くで見るだけだった。
最後に訪れたのは「高崎のだるま市」で有名な達磨寺である。黄檗宗の寺院で、山号を少林山という。また建築家ブルーノ・タウトが2年ほど過ごし、助監督時代の黒澤明が脚本化した「達磨寺のドイツ人」の舞台にもなった。
正月の全国ニュースでも取り上げられる寺だがここも行ったことはなかった。
群馬県民となり2年半、前橋はほぼ征服しているが、全県かくまなく回るにはまだまだ先が長い。
楽しみはゆっくりとっておきたいものである。