新聞を読みながら「臭い!」と思った。
ガスの話である。東京ガスは来年3月期の決算の見通しを発表、過去最高益を更新する見通しだという。
ちょっと待ってくれ。
いま国民は毎月繰り返される電気とガスの公共料金の引き上げで生活苦に悩まされているのだ。少しでもそれを緩和しようと政府も赤字国債を発行して引き上げ分を補填しようとしているのではなかったか。
それなのにガス会社が儲けて史上最高益というなら、どうして値上げ幅を少しでも抑えるために増益分を使わないのだ。
公共料金とはお客である国民は選択肢がないに等しい。
東京ガスが高いと言って、ほかのガス会社にすぐに切り替えられるわけではない。
だからこそ民間企業とは言いながら公益性も考えた企業活動をすべきではないか。
政府がやろうとしている助成策をやらねばならないのはむしろガス会社のはずだ。
決算の見通し発表で記者たちからそういう当たり前の質問がでなかったというのは、記者も資質が疑われる。
思い出すのは石油ショックの時、輸入している商社が軒並み最高益を記録して国会で追及を受けたとき、ある商社の社長が「千載一遇のチャンスだと思った」と発言し大問題になった。
今回も値上げの陰で儲けているおかしな動きを感じる。
臭いぞ!
毎日毎日統一教会特集もいいが、ワイドショーもそろそろこちらのほうも取り上げるべきではないだろうか。