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小学生の頃、新聞社に電話したことがある。
「府中の三億円事件の犯人は全学連の犯行だと思うんですが・・・」
電話の向こうの「おじさん」から「君は社会に対する関心が強いんだねえ」と誉められて嬉しかった。
その頃から将来はマスコミで働きたいと思っていた。
それだけに大学を出て新聞社と放送局を受けて合格した時には嬉しかったものだ。
今は昔。
学生の就職先人気企業ランキングに新聞社や放送局の名前は見当たらない。
それに対してネット企業やユーチューバーになりたいという若者がいかに多いことか。
時代の流れを思わざるを得ない。
企業の寿命は30年とよく言われる。
しかしサラリーマンの在職年数はいまや40年を超える。
絶頂期の会社に入った人は晩年に会社の衰退期にあたってしまう。
戦後すぐ日本は石炭と繊維が絶頂だった。その会社に入った人が定年を迎える頃、そうした企業はどうなっていたか?
その後は鉄鋼や造船の時代、しかし絶頂期に入社した人が中高年になるころ石油ショックが襲う。
次は「銀行よさようなら証券よこんにちは」の時代。
しかしそのころ証券会社に入ったエリートは、バブル崩壊で苦しんだ。
さらに流通の時代の花形はダイエーや西武百貨店だった・・・。
いくら書いても書ききれないほど、絶頂期は短いものである。
子どもの日。
とかく夢がない中で、子どもは何を夢見るのか。 幸多かれと祈るばかりだ。