ライン河紀行②
3月27日 14時 セレナーデ号 乗船
部屋を確かめ荷物を整理し、マインツ市内散策希望者を添乗員が案内する。
気候は日本よりやや寒いくらい、歩行者などの服装もまだ冬のコートだ。
船着場からゆっくり歩いて10分ほどで街の市街地に至る。
みどころはケルンと並ぶ大聖堂、そしてこの地で生まれた活版印刷の発明者グーテンベルグの博物館がある。
マインツ大聖堂は1000年前に建てられ、マーケット広場の南側にある。
ヴィリギス大司教は975年オットー朝の形式で新しい大聖堂の建築を命じた。
マインツ大聖堂は第二次世界大戦で爆撃されたが完全には破壊されなかった。
その後修復され世界遺産の指定を受けている。
マインツ出身で、活版印刷を発明したヨハネス・グーテンベルク、彼の生誕500年とその業績を称え開設された博物館では、印刷技術はもちろんのこと、文字や紙、本などの活版印刷にまつわる様々な展示を見ることができる。
彼の功績の一つであり、世界ではじめて印刷されたラテン語による旧約・新約聖書『グーテンベルク聖書(四十二行聖書)』の展示もある。羅針盤、火薬とともにルネサンス期の三大発明と呼ばれ、生活に大きな変化をもたらしたであろう"活版印刷"の歴史を知ることができる。
帰りがけ立ち飲みコーヒー店でショートブレイク、2.5ユーロだから日本円で450円くらいだろうか。
船に戻り部屋の風呂に入る。
バスタブがあり、トイレは温水洗浄便座、顧客15人くらいに一人ずつ添乗員、フロントなどの現地スタッフも全員日本語ができる。これなら高齢者でも体が不自由でも旅を楽しめそうだ。
19時から初日のみビュッフェ形式の夕食。基本は毎日フルセットメニューなのだが、今回乗船するおよそ75人の顧客のうち、まだ我々エミレーツ航空利用の第1班しか到着していないためだ。この後夜にかけて他の航空会社利用の班、モンサンミッシェル観光などを楽しんだ班などが合流し明日朝からは全員が揃うという。
ビュッフェは魚、チキン、サラダなど豊富でデザートまで十分満足がゆき、特に日本人が好む味付け、卓上には醤油まで置かれており至れり尽くせり、機内食と合わせて一日何回も食事をしたせいもあり、満腹で部屋に戻るとすぐに寝てしまった。
夜合流組を乗せたあと、船は21時にマインツを出港、翌朝マンハイムに停泊した。