西村晃の伝言板
2025-08-16
気が早い私は8月も15日を過ぎると、一年も終わり新しい年の始まりの準備という心境になる。
というのも誕生日が11日で、世の中盆休みで比較的仕事が暇なこの時期に机回りの整理をするのを恒例行事にしているので気持ちもあらたまるからだ。
自分の会社の決算が6月なので、税務署への申告を8月に済ませ旧年度の会計ファイルを片付けるという作業も8月のこの時期に行う。
そして9月になれば例年来年の手帳が売り出されるので、新手帳への移行作業とともに来年一年のスケジュールを作ってゆく。つまり9月は実質新年のスタートである。
きのうクローゼットを整理していたら、一枚の写真を見つけた。
30年前の写真だ。
当時はもちろん紙焼きだった。
テレビ東京の解説委員時代に野中ともよさんと「ワールド・ビジネス・サテライト」を担当していた頃のものだ。
35歳の10月1日にNHKを辞めてテレビ東京に転職、経済報道部記者としてニュースの編集責任者になり、また解説委員として画面にも顔を出すようになった。
平成デフレ経済を取材し、また阪神大震災、地下鉄サリン事件などと対峙した4年間だった。
番組の特集で連打した人気シリーズ国道16号のマーケティングから「日本が読める国道16号」を出版、これが2万部売れて全国のベストテンに入った。そして続く「ポスト・イット知的生産術」が40万部と大きくヒットしたことから、40歳で独立した。
学生時代からの目標だった35歳で転職、40歳で独立という公約を果たし、全力疾走の最中にあった。
一枚の写真に刻まれた人生をふと思い返す夏の昼下がりであった。