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震災で問い合わせ殺到!防災備蓄センター

地震や停電でエレベーターに閉じ込められた時に役立つ「エレベーター備蓄庫」は、飲料水から食料、トイレまで備える。
また家庭のトイレが使えなくなった時の助けとなる「エマージェンシートイレキット」などを販売する「防災備蓄センター」は新興企業ながら、世の中のニーズにあった商品を提供し、引き合いが殺到している。

防災備蓄センター

安全と水はタダだと思っている、とかつて日本人を評した「イザヤ・ベンダサン」。
しかしそれはもう過去の話だ。
いまほど安全を確保することのむずかしさを私たちが味わったことはないだろう。
相次ぐ地震は、オフィスビルやマンションには欠かせないエレベーターの中にとじこめられるという恐怖を身近なものにさせた。
困った時こそニーズあり。
エレベーター内に飲料水やトイレなどを備蓄する新しいサービスを展開し、一気に受注を伸ばしている会社がある。
2008年に創業した「防災備蓄センター」である。

エレベーター内の隅に、備蓄ボックスを装備しておき、万が一閉じ込められた搭乗者がボックスを開くと、飲料水にビスケット、警笛、ブランケットなどのほか、ボックス自体にビニール袋をはめ込むことでトイレにも早変わりするしくみだ。
「ただボックスを装備するだけでなく、水や食べ物を、賞味期限を考えて取り替えるメンテナンスサービスも整えました。オフィスビルをはじめ、マンション管理組合などからの引き合いが殺到しています」
松井周生社長はこう語る。

トイレの問題はエレベーター内にとどまらない。
地震や停電により、水が出なくなれば、家が壊れるようなことはなくてもトイレが使用できないというケースは頻繁に起こりうる。
「自宅の便器にセットするビニール袋、用を足した後、ゼリー状に固める凝固剤にそれを捨てるゴミ箱、トイレットペーパーに、女性生理用品、手を清める除菌ジェル、暗闇を照らすダイナモライトまで一つのバッグに納めてエマージェンシートイレキットとネーミングして発売したところ、注文が殺到しています。大震災に計画停電などいやでも家庭の備えが求められる時代に、皆さんの意識が大きく変わったことを痛感しています」
松井社長は新規事業に大きな手ごたえを感じている。

防災用品はこのトイレキットのように、使用者の目線での商品開発とサービスの発想が欠かせない。
例えば「防災備蓄センター」では、心肺停止状態を蘇生させる「AED」にも使い勝手を考えた提案をしている。
「それは車いす用優先呼び出し対応のエレベーター内にAEDを装備することです。普通AEDはロビー階に置いてありますから、緊急の場合高層階から取りに降りてきて、また持って戻らなければなりません。1分1秒を争う時にそれでは命取りです。車いす用呼び出しボタンでエレベーターを呼べば、確実にAEDの方から駆け付けてくれるわけです」
松井社長の説明に、まさに使う側に立った商品発想を感じた。
「安全を売るビジネス」を創業した「防災備蓄センター」の事業分野はまだまだ広がりそうだ。

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