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外食冬の時代に新境地を拓く「虎幻庭・雪乃下」ちょっと贅沢を提案して人気!

鎌倉小町通りのおしゃれな洋菓子店「雪乃下」、世田谷桜新町の隠れ家レストラン「虎幻庭」。
デフレ時代に価格志向とは一味異なる「満足志向」を提案して人気を集めている。
お好み焼きやラーメン店で成功した「エイト」の新戦略を紹介する。

虎幻庭・雪乃下

古都鎌倉は、落着きと風格を備えた町だ。
山々の緑と大海原の青さがまぶしい美しい自然、いにしえよりの伝統を受け継ぐ寺社のたたずまい。
ここを訪れた人々は、決して広い土地ではない鎌倉という箱庭にぎゅっと詰められた自然と文化の重さに酔いしれてしまう。
「鎌倉はあこがれの地でした」

横須賀線に乗ればほんのすぐそばの横浜市に生まれ育った近藤一美さんにとって、子供のころ家族や友人と歩いた古都は、とっておきの宝物のような存在だったのかもしれない。
彼女にとって「いざ鎌倉」の日がやってきた。
鶴岡八幡宮に通じる、あの子供のころから歩きなれた小町通りに店を出すことになったのだ。
この日のために彼女は満を持していた。
すでにラーメン店やもんじゃ焼き、居酒屋などを、横浜市を中心に多数展開、次はいよいよ鎌倉と弓矢を絞っていたのだ。
その弓が放たれた。

2006年秋、小町通りの一角に洋菓子カフェ「パティスリー雪乃下」、地元鎌倉野菜を使用した洋食レストラン「ブラッセリー雪乃下」、腰越漁港から毎日直送されるしらすをふんだんに使った和食処「鎌倉八倉」、お茶を身近に楽しむことができ、米にこだわった団子などの甘味処「茶近」と、一気に4店舗を開業した。
なかでも、洋菓子カフェ「パティスリー雪乃下」は、シェフパティシエ宇治田潤さんが、フランス菓子を6年間学び、フランスで修業を積んできた技術、感性をひとつひとつの商品に想いを込めて仕上げている。
宇治田シェフが作るケーキの魅力に引き込まれるファンも多い。
宇治田シェフは、2005年、フランスアルパジョンコンクールChocolat部門にて準優勝にも輝いている。
その想いは、常に「フレッシュさ」であり、そこから生まれたマカロンをはじめとする洋菓子は、人気のアイテムに発展し、今ではマカロンが「日本一」との称号をもらうまでになり、テレビ、雑誌はもちろん全国百貨店の催事などでも話題の商品になっている。

さて社長の近藤さんの挑戦はとどまるところを知らない。
「いざ鎌倉」の次は、あの「サザエさんの町」だった。
「東京世田谷の田園都市線の桜新町駅から歩いて10分ほど、世田谷の奥座敷ともいえる住宅街の中に、うっそうとした雑木林があり、小鳥の囀る木々と新鮮な空気が都会とは思えない空間との出合いがありました。そこには、地主さんであった故人虎松さんにちなんだ石造の『虎』が草木の中で庭を見守っていました。この『虎』を見た瞬間、この空間をお客様に愛される場所として世に出すことを決意しました」
近藤さんはこう語る。

2007年11月、この場所の自然をそのまま生かし、天城杉をつかったログハウスをたて、御近所の方が気安く立ち寄れるよう「お好み焼き屋」を開業した。
口コミで店の評判が広がる中、今度は「お庭を見ながらゆったりとした食事がしたい」、「隠れ家的に利用する場所が欲しい」といったニーズをうけて、鉄板料理をメインとする和風フレンチの店、その名も「虎幻庭」を開業した。

「私どもの会社としては初めての高級店ですが、閑静な住宅地のなかでお客様から評価を頂き、順調に売上を伸ばしています。肉や魚、野菜などの素材にこだわる姿勢も評価頂いているようです」
近藤さんはこう顔をほころばせた。
鎌倉での洋菓子店、そして世田谷高級住宅街でのフレンチと、デフレ時代に付加価値飲食をあえて提案した近藤さんの会社「エイト」は、食のブランド作りという視点から大いに注目される。

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