「西村晃のマーケティングの達人 大繁盛の法則」企業経営・売上アップのヒントを提供

テーマ別企業紹介

動画が再生できない場合は、Adobe Flash Player の最新バージョンをインストールしてください。→Adobe Flash Player を取得
動画の再生が遅い場合は、「一時停止」ボタンを押してうす緑色の読み込みメーターが十分に読み込まれた後に
再度「再生」ボタンを押してください。

顧客満足経営で躍進。少子化時代に成長する九州の雄、「英進館」

福岡を拠点に九州に展開する進学塾「英進館」。
中学、高校、大学受験生を3万人抱えている。
小学校1年から高校3年まで最長12年も在籍するこどももいるという、何より「顧客満足経営」を追求してきた成果だ。
その経営の考え方をさぐる。

英進館

今から30年前、たった16人の生徒からスタートしたどこにでもある学習塾がいまや九州全域に41校舎を構え、受講生3万人、小学校1年生から大学受験にまで対応する九州一の進学塾に成長している。

福岡市の繁華街、天神に本部を置く英進館だ。
一般に塾や予備校を始める人は学校関係者など教育と関わりの深い人であるケースがほとんどだ。
ところが、英進館先代の創業者は、メーカーに勤務するサラリーマンだった。
事情で会社を辞めまったく素人の起業としてこれだけのビジネスに成長させたのだから驚く。
新興の塾が知名度をあげるためにはなんといっても合格実績がモノを言う。
中学受験塾としてスタートした英進館の最初の16人の中に実は経営者の子息がいた。
彼こそ現社長の筒井俊英さんだ。

彼自らが地元の名門久留米大学附設中学に合格、これがなによりの宣伝材料になったという。
俊英氏はその後東大に進学、さらに九大医学部を卒業、医師を経て英進館に戻り、受験指導にあたる。
東大時代の友人も加わり講師陣を牽引、福岡はもとより九州一円に教室をもつまでに成長させた。
英進館は中学受験のみならず高校受験、大学受験生まで抱える。
中学受験で著名な進学塾は、普通はそこに特化しているが、英進館は間口がひろいのが特徴だ。
「残念ながら中学受験で夢を果たせない人が、心機一転高校受験、さらには大学受験と最長で12年も通い続けている例もあります」と筒井社長は語る。

これにはあらためて驚いた。
中学受験で失敗したら高校受験は他の予備校や塾に行こうと考えるのが普通ではないか。
よほど顧客満足度が高い証とみていい。
「単なる合格者数で競うだけでなくうちは授業の満足感が高いという自負があります。それは講師選びの発想が他校とはまったく違うからです。一般に塾の講師は学生の他、現役の教師、あるいは元教師という場合がほとんどです。うちは過去の経歴にはこだわっていません。熱意がありわかりやすく説明する能力があるかどうかを見て採用を決めています。だから優秀な営業マンだった人など異業種から教壇に立つという例がかなりあります」
教えるプロよりも説得力ある話ができる人に授業のノウハウを教える方が結果として良い指導ができるというわけだ。
講師を自前で育てる結果、同業他社と人気講師の奪いあいをすることもなく、定着率も高いと筒井社長は言う。
「もうひとつうちの特徴はカリスマ講師に高い報酬を与えるという発想がないことです。実は講師と事務職の給与体系はほとんど変わりません。だからスタッフ全体のモチベーションはすこぶる高いのです」

最後に筒井社長に学校法人などではなく今後も株式会社として経営していくのかと質問した。
「株式会社ということはお客さんに見放されたらつぶれることだってあり得るということです。私を先頭に社員みんなが緊張感をもって毎日授業に臨み、生徒の進学に責任をもつことこそ大切だと思います」
「模範解答」に納得した。

オフィシャルサイトはこちら