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伝統業界に「若い感性」を吹き込むお茶の「丸山園本店」の挑戦

お茶のカフェや、オーダーメードのティーバッグなど次々にアイデアを形に変えてゆく「丸山園本店」
この業界にあっては若き後継者である井ケ田晋社長は、若い人たちの日本茶離れをどう防ぎ、新しい魅力を付加するか、挑戦を続けている

丸山園本店

製茶販売業にとって仕入れは、最大の勝負。
いかにいいお茶を、いかにたくさん仕入れるか。
ここに命を賭ける。
関東圏の駅ビルなどを中心に40店あまりの製茶販売店を展開する「丸山園」の井ケ田晋社長は、例年4月半ばからの1か月間東京を離れて静岡の工場に泊まり込む。
この時期静岡で毎日開かれる新茶の市場に通うためだ。
お茶どころ静岡は、また全国から新茶が集まり売買される中央市場という位置づけもある。
「嗜好品である日本茶は好みが人それぞれ違うため、静岡産だけでなく全国の茶産地から原料の仕入れを行っています。産地別の商品アイテムは関東では当社が一番豊富であると自負しております」
井ケ田さんは39歳、この業界では若手の社長だ。
3年前に父親から社長を継いだ。
「心配なのはお茶の需要の減退、とくに若者のお茶離れが気になります。緑茶という、醗酵していない緑色のお茶がある文化は世界で日本だけです。しかも急須で淹れた日本茶には、体に良い効能がたくさん含まれています。決して今の人達に好まれない味ではないはずなのに、消費が減少している一番の理由に、『急須で淹れることが面倒くさい』ということがあります。急須で淹れたお茶が美味しい、体に良いという事を若い世代の消費者に訴えるのが私の使命だと思います」

いま井ケ田さんが力を入れているものに新業態の開発がある。
日本茶カフェ、「一葉(かずは)」もその一つ。
2010年春に八王子に開店した「一葉」は38席のゆったりとした店で、そごう百貨店のレストランフロアの中央に位置し、水と緑を配した落ち着けるスペースだ。
「何事も提案が大切。新店舗提案だけでなく、各店では新商品提案についても積極的に行っています。季節感やお客様に色々な日本茶をご紹介するために毎月最低一つは新しいものを推奨品として設けています。このほかお茶は嗜好品ですからご要望があれば、できる限りお応えします。例えば“オリジナルティーバッグ”という商品があります。お客様に店の中で好きな茶葉を選んで頂き、ティーバッグにしてお渡しする企画です。お客様にとってはオンリーワン商品というわけです」
いまでこそ真空パック包装はよく見かけるが、実は茶業界では丸山園が最初に提案したものだったという。

伝統的な茶業界にあって、若いリーダー井ケ田さんの新しい挑戦は続く。

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