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嵯峨野観光鉄道


JRの廃線を利用した嵯峨野トロッコ鉄道

<嵯峨野観光鉄道>

観光の街、京都はこの一年大変な状況だ。その京都の嵯峨野トロッコ列車に乗ってきた。
乗るために出かけたのではなく、JR嵯峨野駅を降りたら「客引き」に勧められたのだ。

「客引き」の効果で満席


旧山陰本線の線路を利用して嵐山、保津川を見ながら景観を楽しむ7キロ余り、およそ25分の旅だ。
沿線は桜が満開、開業30年を迎え人気は決して衰えていないが、何しろコロナ禍で観光客の絶対数が減っている。
国鉄民営化で生まれた第三セクター鉄道はどこも苦戦が続いているが、その中にあってこれまで嵯峨野観光鉄道は健闘してきた。

桜の向こう岸の「星のリゾート」も停車して車掌がアナウンス説明


乗客は春には満開の桜、秋には紅葉を楽しんでいるが、実は閑散期に社員たちが修景事業として植林しているものも多いことを乗客は知らない。
車掌の観光ガイドアナウンス、運転手のシャッターチャンスポイントでの停車、記念撮影のための乗務員のサービスなど社員たちの努力もあっての人気なのだ。
何しろ観光列車は必要に迫られて乗る人などいない。

途中駅ではタヌキもお出迎え

保津川に沿って風景を楽しめる


JR駅の改札外まで出向き「今なら座れますよ」と助役自ら「客引き」までしている経営努力には頭が下がる。
駅構内の売店・土産物店はもちろんジオラマやコンサートホールまで設置し、魅力のアップでリピーターを呼ぶ仕掛けにも余念がない。
マーケティングとは買う気のない人に買わせる知恵である。

社員が植えた桜も多い
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