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<丸山園本店>

井ヶ田 晋社長

JR東海道線茅ヶ崎駅ビル「ラスカ」。
ここに「一葉(かずは)」という名の喫茶室がある。

「休日はもちろん、平日でも日中混んでいることが多い、圧倒的に「GS世代」あるいはそれ以上の方のご支持をいただいています。
場所柄遠隔地からくる方ではないと思います。
日頃からこの駅を利用される地元の方が、お買物や病院などの帰りに一服されていかれるようです」
この「一葉」を経営する丸山園本店の井ヶ田 晋社長はこう語る。

茅ヶ崎駅ビルにある「一葉」


丸山園本店は関東地方の駅ビル33店で日本茶を販売している。
「当社の創業は昭和3年、私で3代目です。
かつてはどこの商店街にも必ずと言っていいほど日本茶販売の専門店があったものです。
しかしそうしたお店も次第に姿を消しています。
お茶ばなれというよりもスーパーなど販売チャンネルの多角化、またペットボトルなどの普及による飲用スタイルの変化といった時代の流れに乗り遅れた面が多いと思います」
(井ヶ田さん)

店内ではお茶の販売も


こうした状況下で井ヶ田さんが日本茶との接点をお客さんに提案しようと企画したのが「一葉」だった。
「お茶処静岡だけでなく宇治、八女、嬉野、狭山など数多くの茶葉を用意しています。
お茶は産地が違うだけで味が全く違います。
また淹れ方でも味が変わります。
これが急須で淹れたお茶の面白さです」
(井ヶ田さん)

お茶だけで楽しめるお店が理想だが、普段あまりお茶を飲まない人に専門的な事だけ発信してもお茶の良さは伝わらない。
そこでお茶を使った甘味、お茶に合う軽食も出すことにした。

「全ての甘味、軽食に日本茶を急須でご提供しています。
季節メニューとして「鹿児島産さえみどり」といった希少なお茶も提供します。
お茶の美味しさを一人でも多くの方に伝えたいという気持ちで経営しています。
コーヒーショップと比べ和カフェはスローサービスの為、回転率が悪く、売上や坪効率では劣勢です。
付加価値と接客サービス向上で客単価を上げていきたいと思います」
(井ヶ田さん)

パフェにも急須のお茶が全品付く


「GS世代」はまだお茶に親しんだ世代だが、若い一人暮らしの世代では自宅に急須がないというケースも多い。
いかにお茶のおいしさを次世代につなぐか、井ヶ田さんのこの店に賭ける思いは熱い。

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