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昭和レトロな温泉銭湯  玉川温泉



<玉川温泉>

埼玉県比企郡ときがわ町は、静かな農林業の町だ。
そこに毎朝開店前から行列ができる「銭湯」がある。
関越自動車道の東松山インターから20分くらい、マイカー以外は公共交通機関でのアクセスも難しい場所だ。
毎月平均入場者が16000人、人口12000人の町でこの繁盛ぶりは特筆に値する。
「昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉」である。

レトロなオート三輪がお出迎え


山崎社長

「お客様の80%以上が「GS世代」以上です。
入館料は大人800円ですが、平均滞在時間は3〜4時間、毎日いらっしゃるという方も珍しくありません」
こう語るのは経営者の山崎寿樹さんだ。

「玉川温泉」はもともとゴルフ場が経営していたが、2011年に山崎さんの会社が経営権を取得、以来「昭和レトロ」を前面に押し出して、5年で売り上げを40%UPさせた。
「アルカリ性が強く美肌の湯としてもともとお湯の質は高い評価を受けていましたが、それに加えて昔懐かしいホーロー看板や昔懐かしのポスターなどを掲示したり、昭和のアニメグッズ、駄菓子などお年寄りが懐かしく感じる商品を売店に置きました。
けん玉をお孫さんへのお土産にご購入いただくなど思った以上に売れるのです」
(山崎さん)

昭和イメージの売店

毎日のように来店を促すためにさまざまな仕掛けがある。
イベントカレンダーには毎日盛りだくさんのメニューが並ぶ。
中でも人気は「カラオケ予想大会」だ。

「大広間で大勢の前で歌っていただきます。
採点用紙に機械が採点する予想点を書いてもらいすぐに回収、見事点数を当てた方に賞品として割引券や無料券を進呈します。
上手い下手にかかわらず皆真剣に聞いてくれます。
歌うほうも気持ちがいいですし、お客さん同士のコミュニケーションがとれますから、みんな仲良しです」
(山崎さん)

カラオケイベントは集客の目玉

それほどお金がかかるわけでもなく、ここに来れば楽しいと思ってくれればシニアはおのずから集まる。

「真剣に聴く100人以上の前で歌える。
みんなが共通の話題で盛り上がる。
そうした場を提供することが高齢時代のビジネスには欠かせません」
まだ30代の山崎さんは、「GS世代」へのアプローチに自信を示す。

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