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<東急スポーツオアシス>

花咲さん

「ジムがおうちにやってくる」
10年前、テレビショッピングでこんなキャッチコピーが登場した。
フィットネスクラブを経営する「東急スポーツオアシス」が家庭で使うフィットネス機器を販売したのだ。

「10億円を販売するビジネスになりました。
累計20万台を売った『ヒップシェイパー』、座りながら筋トレができる『ながらクッション』、座布団のように座るとお尻の部分に突起がありバランス感覚を養う『ほぐしーと』など30アイテムを販売しています」
ホームフィットネス本部長の花咲好伸さんはこう話す。

「フィットネスクラブが作った運動機器はたとえば電機メーカーが作ったものより身体のことを考慮した設計というイメージが伝わる、と考えました。
『牧場が作った牛乳』というキャッチコピーと発想は同じです」
(花咲さん)

突起でバランス感覚を養う「ほぐしーと」

物品販売に乗り出したきっかけはこうだ。
「日本ではフィットネスクラブに通う人口比率は欧米の半分以下で経営が難しいのです。
大きな設備投資が必要、テナント契約も難しい、万が一うまくいかなかったとき、プールまで作ったりすれば原状回復費用も莫大です。
ならばこちらからお客さまの茶の間に出て行こうという逆転の発想です」
花咲さんはこう説明する。

フィットネスクラブに通わない理由の第一は、家を出るのが面倒、男性の視線が気になるという女性も多い。
それならば家で身体を鍛えればいい。
「ジムがおうちにやってくる」という提案だ。
「DVDもつけて使い方を説明するのがフィットネスクラブならではのノウハウです。
テレビショッピングが売り上げの半分以上、ネットやカタログ販売もありますが、奥様が購入される場合、『私も使うけどあなたにも役に立つわよ』という『購入の大義名分』のヒントをご提供するのも大切な販促です」
(花咲さん)

小売店にも商品が並ぶようになった

今年3月、「東急スポーツオアシス」は初めて台湾の展示会でこうした商品群を発表して大反響、将来の輸出の可能性を確信した。
「欧米の運動機器は大型で場所をとります。
その点当社の商品は邪魔にならないものばかり、使わないときに部屋にあっても大丈夫という意味で『フィットネス家具になろう』というのが合言葉です」
花咲さんは将来戦略に自信を示した。

台湾で開かれた展示会で大反響
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