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「レジポ」提案する包装会社「アーキ」はデザインで勝負する

東京台東区にある「アーキ」は 主に衣料品の包装袋や、ショッッピングバッグを製作している。
ファッション業界との取引が長く、デザイン性には定評がある。
いまレジ袋削減の動きの中で、家庭用ごみ袋をポケットティシュ感覚で販促のため配る「レジポ」を提案している。

アーキ

「レジポ」。
東京は台東区にある「アーキ」が敢えていま業界の流れに逆らい世の中に出した商品だ。
まず青木誠治社長の弁。
「これは、当社オリジナルのポケットタイプの『レジ袋』です。環境問題への関心の高まりでレジ袋削減が叫ばれていますが、レジ袋は日常生活の中でゴミの始末にもかなり高い比率で再利用されていましたから、潜在的ニーズはすごくあるのでは、と考えて開発したのが「ポケットティッシュ」のレジ袋版のこの商品です。これはノベルティとして配布されることを目的にしています。スポンサー企業の会社名を差し込み、街で配り、もらった人が自分のカバンに入れて持ち歩いてくれることで街中だけではなく、山や海などでも、ゴミのポイ捨て・置き捨ても減らせるはずです。アーキが考える、『包装を通じて環境に優しい地域社会に貢献する』発想から生まれました」

アーキはパッケージ(包装資材)の会社だ。
近くには上野・浅草などの下町情緒いっぱいの街並みや、秋葉原といった「電気街」と「オタク文化」が融合した街並みがあり、外国からのツアー客にも大変人気のあるエリアだ。
この地区はまた問屋が多いところでもあり、アーキが47年前に創業した当時は、梱包用資材からスタートした。現在ではアパレル業界などを中心に取引先を増やし、百貨店やブランドショップなどでお客さんがお買い上げになった商品を入れて持ち帰る「ショッピングバック」、またイベント・フェアの際に記念で配布される「ノベルティバック」などが中心商品だ。
「たとえばシブヤ109で若い女性の人気の店で、期間限定で購入頂いたお客様へお渡しするショッピングバックに当社の製品が採用され、このバック自体が評判になりました。

お店にして見れば、お洒落で丈夫なバッグは一見コスト増にも見えますが、そのバッグ欲しさに自分の店にお客さんが来てくれるとなれば、やはり採用してくれます。そんな商売がうちの理想です」と青木さんは笑う。
青木さんは「もっともっと街中で当社が企画・製作した袋を目にする機会が増えること。それはすなわちもっともっと当社がお客様に認められた証になるから」と、自身の夢を語る。

商品を持ち帰るためのバックがその役割を終えた後もたびたび使ってもらえ、しかも実用性もさることながら、バッグ自体のファッション性を評価してもらえているとしたら、たしかに包装材メーカーの社長にとってそれは夢に違いない。
また近年では、ファッション性の高い紙袋などを採用される企業が業界を問わず増えてきており、アーキが取り組む業種、業界も広がりを見せ始めている。

包装材は商品そのものではない。
しかし、中身の商品を引き立て、顧客の満足感をさらに広げる役割があるはずだ。機能性だけでは低価格競争になるだけに創造力、付加価値提案力が勝負となる。
当然取引先にとって何が必要なのか?を考え、要望のままを商品化するだけではなく、常に提案を付ける姿勢が求められる。つまりは、下請けではなく対等のパートナー企業となれるかが勝負だ。
青木さんはそのために、「アーキを業界NO.1ブランドにしなければ」と強調する。
「NO.1ブランド、とは、売上や事業規模のことではありません。当社から納入させて頂く商品については、その品質・サービスにおいて業界NO.1の信頼をお客様にもって頂ける会社になろう!ということです」

いま「アーキ」は冒頭紹介したレジポの開発に見られるように、「環境に優しい地域社会に貢献する」企業を目指している。
「現代社会ではとかく簡易包装などと包装の省資源化が叫ばれています。確かにゴミとして廃棄される量が減ることは環境を考えた場合、大切なことなのですが、包装とはもともとその文字の通り、『商品を装うための包み』のこと。『装う』ことで、包まれた商品の価値を何倍にも何十倍にも引き立てることが出来るのです。ですから簡略にすることだけが包装の未来像ではないと思います。環境とどう両立させるか、これが私たちの使命です」

青木さんはこう話を結んだ。

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