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マカで躍進する健康提案企業「ヤマノ」

北九州市の「ヤマノ」は、インターネットを中心に健康食品を販売している。
代表的な商品は「マカ」。4000メートル級のペルーの高地の先住民族たちが愛用していたマカは厳しい環境で生活する彼らにとって欠かせなかったとされる。
現地で契約栽培したマカを日本で販売したヤマノは今後、マカで培った信頼をベースにさまざまな健康分野に飛躍しようとしている。

ヤマノ

Googleなど検索サイトで「マカ」と入力してみて欲しい。
マカとは滋養強壮などの健康食品の原料として知られる植物だ。
大手の食品メーカーも近年積極的に販売に力を入れている。
この「マカ」を検索すると上位にランクされているのが「ヤマノ」だ。
これまでこの企業名を一般的に知っていたという人はあまりいないだろう。

北九州市にある、まだ創業して10年あまりという中小企業である。
「ヤマノ」は南米ペルーの高地で栽培するマカに絞って輸入、製品化を行い、ほぼ全量をインターネットによる通信販売で売り切り、業績を拡大してきた。

「マカと聞くと男性のサプリメントと思われる方も多いかと思いますが、私どものお客様の中心は30代から40代の女性で、不妊症の方がよくお召しあがっていらっしゃるようです。またホルモンのバランスがよくなったようで体調がいいという声は男性からも女性からも多く頂いています」と、語るのは社長の山本九州男さんだ。

マカは南米ペルーで、3000年の歴史のあるアブラナ科の植物だ。古代には、一部の貴族階級しか食べる事が出来なかった超高級食材で、神への捧げものにもされるなど非常に大切に扱われていたとされる。
マカの栄養素は、産地により異なる。
ヤマノが使用しているマカは、フニン県のボンボン高原のものだ。
ヤマノは、2006年、現地法人「Yamano・Del・Peru」を設立し、日本人スタッフがフニン支店にも出向き、原料の調達、管理を行っている。
「ボンボン高原は、富士山より高い海抜4000mの地域で寒暖の差が30℃を超えるときもある。この土地には天然のミネラルがたっぷりと含まれています。これは、どんな化学肥料を撒いても出来ない土壌なのです。2009年からはマカの自社栽培も開始しました。現地のマカ専門家の大学教授をアドバイザーに迎え栽培を行っております。日本人スタッフも定期的に栽培地を訪問し、栽培状況をチェックしています」
山本さんは素材へのこだわりを語る。
「当社のマカは2年以上農薬や化学合成肥料を使っていない、遺伝子組み換えの種を使っていないといった生産方法を定めているJAS有機認定を取得し、無農薬・有機栽培による製品作りを徹底しています」

ヤマノがマカを販売し始めた時期は、日本でもインターネット販売が盛んになった時期と符合する。もう10年早ければ地方都市、北九州市で、小資本で開いたこの会社が全国に顧客を広げることはかなり困難であったと想像される。

全国どこを歩いても地方経済ほど疲弊している。とくに店舗をかまえている小売業ほど大変で、旧来の商店街は空き店舗ばかりで串抜け状態だし、大型店でさえ業績不振による撤退が目立つ。ヤマノがある北九州市でも小倉駅周辺の大型商業施設の撤退が相次いでいる。そうしたなかで店舗を持つリスクを回避し、全国からマカをつかった健康食品というターゲットを絞り込んだ集客ができるネット通販は地方の小資本の企業にとってなによりの販売手法といえる。
ただネットであればどんな商品でも売れるというわけではなく、やはり店頭販売にはない魅力が求められる。その点、マカに絞り込んだ単品経営がアクセス増につながり、結果として顧客開拓にプラスに働いたと考えられる。

不況の中にあっても消費者の需要は依然として高く、売上は落ちていないと山本さんは言う。
「全体の半数以上が定期購入者で、毎月6000円前後の購買を繰り返しています。この固定客をどう掘り下げるか、またマカの単品経営をどう他の商品につなげていくか、など時代の変化を睨んで次の一手をどう打つかが課題です」
目先好調の間に、次を見据える山本さんの目は輝いていた。

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