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テーマ別企業紹介

和歌山の恵みを全国に伝えたい、プラム食品

和歌山の梅を原料にしているが、プラム食品は梅干しではなく梅飲料や梅を原料にした菓子の生産を主として行っている。
地元企業が生産した商品を紹介するとともに、熊野古道をはじめ自然豊かな紀州の魅力を「富美の里」というホームページで発信。静かなブームをつくりつつある。

プラム食品株式会社

和歌山県にあるプラム食品という会社。
実にわかりやすい会社名だ。
南高梅で知られる日本一の梅の産地だからさぞや梅干しをたくさんつくっているのだろうと、名前から多くの人は連想するはずだ。


しかし、である。
実はこの会社ほとんど梅干しとは縁がないのだ。
梅を原料にしたジュースや菓子などをつくっている。

長井保夫社長は次のように会社を説明する。
「うちは自社ブランドの商品も出してはいますが、広告宣伝費を大量に投入しまた全国に営業網を広げる大手メーカーとまともに戦っても勝ち目はありません。うちの商品はそれ自体一種のショールームのようなものです。和歌山の梅の会社がこんなジュースを作っているぞと大手企業さんに知らせる意味があります。大手の飲料メーカーは自社の自販機の品揃えをすべて独力ではまかなえないからウメを使った飲料をつくってくれる会社を探していたりします。そんな会社の目にうちがとまってくれれば、生産委託の仕事を頂けるわけです」。

確かに日本は世界有数の多品種飲料が毎年登場しては消えてゆく国だ。
地方の中小企業が資本力とマンパワーで圧倒的な差がある大手企業と販売競争をしても勝ち目はない。
プラム食品はウメに絞り込んだ商品開発力を武器に、大企業と 争うのではなくうまく彼らの商品構成の一翼を担うことで生き残りをはかっているわけだ。

一方でプラム食品がいま力を入れていることに地方の活性化がある。
プラム食品が立地する和歌山県南部を流れる富田川の地域の特産物やうまいものをスタッフが取材して「富美の里」と名付けホームページで紹介、オンラインショッピングを展開しはじめた。味噌に醤油、おかきにさんま寿司など地元の目線で発掘し紹介している。
「単なる商品の紹介ではなく地域の文化や歴史まで掘り下げいつかあそこに行ってみたいと思っていただけるような地域発信をしたい」と長井さんは語る。
地元の商工会長も勤める長井さんが売りたいものはなにより「ふるさと」なのだ。

地元名産の梅にこだわり地元の若者を採用しいかに付加価値をつけて売ってゆくか。
地域を大切にする会社が日本を支えている。

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