福岡を拠点に九州に展開する進学塾「英進館」。 中学、高校、大学受験生を3万人抱えている。 小学校1年から高校3年まで最長12年も在籍するこどももいるという、何より「顧客満足経営」を追求してきた成果だ。 その経営の考え方をさぐる。
福岡県大川市は家具生産で知られるが 構造不況で元気がない。 そんな中にあって、一人気を吐くのが「関家具」だ。 柔軟発想で、生産を国内外に委託し自らはデザイン提案企業として生き残る。
原料まで自給する紙すき職人はいまやきわめて限られる。伝統文化材・名尾和紙の継承者は若いセンスで次々と新たな和紙の可能性を切り開くベンチャーでもある。
熊本から九州一円にメガネ店を展開する「ヨネザワ」は、低価格競争で熾烈な戦いがつづくこの業界にあって比較的堅実な経営をしていることで知られる。 その裏には、徹底した小商圏主義という戦略がある。
福岡みやげ人気ナンバー1の明太子を戦後つくり、仲間たちと広めてきた「ふくや」 味覚の変化や、嗜好の多様化を踏まえてビジネスの領域を広げている。
北九州市の「ヤマノ」は、インターネットを中心に健康食品を販売している。 代表的な商品は「マカ」。4000メートル級のペルーの高地の先住民族たちが愛用していたマカは厳しい環境で生活する彼らにとって欠かせなかったとされる。 現地で契約栽培したマカを日本で販売したヤマノはこんごマカで培った信頼をベースにさまざまな健康分野に飛躍しようとしている。
長崎の広告代理店「アドックス」は、長崎の特産品を全国に販売するためのチラシ作戦で、きわめて費用対効果にすぐれた販促を展開している。その仕掛け人、飛永星市郎さんを紹介する。
団体旅行が減る中で、顧客満足を高める経営により個人のリピーター客を呼び込んでいる「大正屋」。 顧客の好みや家族の名前までコンピュータ管理して次回来訪時に活かしている。 老舗旅館が挑む顧客の志向の経営を取材。
長崎県佐世保から西日本のスーパーなどに「ホルモン」など を供給している「丸協食産」は、ギフト部門を独立させて 「豊味館」という会社をスタートさせた。 人のゲンコツ大の大きくて柔らかい肉の塊が入った 「牛テールカレー」をはじめヒット商品を連発、 「龍馬ブーム」にも乗って売上げを伸ばしている。 日本の西の端にある元気印企業を紹介する。
全国の新聞に広告を出し、ネットのアクセス数を高めておいて、本当に求める顧客にアクセスしやすいように工夫した「リョーワ」。 九州にありながら、「庭先」にある空港をフル活用して全国の顧客にクィックレスポンス。「油圧メンテナンス」という地味な分野ながら顧客満足を高めることに成功した。
風光明媚な天草は高齢化先進地ではあるがお年寄りがストレスのない環境で元気に暮らしているのが特徴だ。 その天草で人工透析や、ガンの温熱療法などで地域医療をリードしているのが天草第一病院だ。 全国からこの病院を目指す医師が多いのは、設備はもちろんのこと、地域医療に賭ける病院の基本理念に共鳴するからだ。
漬物市場の縮小の中で、業績を伸ばしてきた福岡県大牟田市のオギハラ食品。高菜漬けの高菜メーカーだが、ラーメンやコンビニのおにぎりといった中食市場を狙って成功。さて、その次に考えたマーケットとは?
化学プラントなど、中を分解できない建造物を外から検査する会社が「計測検査」だ。 トンネル、高速道路など建設から長い時間を経た構造物が果たして耐久力があるかを調べるニーズは無限にある。 老朽化が目立つ構造物に、最新技術で挑む。
佐賀市でパソコン周辺の修理、機器販売から生産・販売システムのソフト提案まで行なうアイティーインペル田中社長は「困った時の田中さん!」がニックネーム。 パソコンが動かなくて困ったというSOSにすぐ対処。全国に販売したパソコンも遠隔システムで佐賀から直してくれる。 顧客満足企業のお手本がここにある。
佐賀市の郊外、ロードサイドに位置する。単店ながら独自商品を開発したり、さまざまなアイデア経営を繰り広げ、大型ショッピングセンターやドラッグチェーンに挑むドンキー薬局に、小売店の生き残りの処方箋を見る。